あの日グランドに響き渡っていた女子生徒達の声が聞こえて来るようです。

学校というところで、児童・生徒などとして過ごしていと、中には不思議だったり、どこか常識はずれのところを持っていたり、心に残る友人と出会うものです。今日、何の拍子か、ある人物と彼の行動を思い出しました。そのYは隣のクラスの生徒でした。数回言葉を交わしたくらいで、特別親しい関係ではありませんでした。ある日彼と親しかった私のクラスのSが言うのです。Yは今度の運動会の仮装行列の準備をもうしているらしいと。何を計画しているのかと想像は膨らみましたが、全く予想はつきませんでした。次に伝わってきた情報は、Yが放課後、水を入れた「たる」にトイレットペーパーを入れて、熱心に何か研究をしているというものでした。運動会当日、仮装行列がスタートしました。様々な格好をした生徒たちがクラスごとにトラックを進みます。その時でした。女子生徒の悲鳴が聞こえ始めたのです。見学していた生徒の席からでした。その声が上がっている場所に、Yがいました。Yは両肩で棒を支えその両端に一つずつ大きな「たる」をぶら下げ、大きなひしゃくで女子生徒めがけて黄色い液体をまき散らしていました。彼が研究していたのは、いかにして本物らしきものをまき散らすことができるかだったのです。彼は白いステテコ姿に腹巻をし、白い汗取りシャツを着ていました。眼鏡の表面に大きな目を描いた紙をきっちりレンズの大きさで張り付けていました。悲鳴の中で、液体をまき散らす彼の口元は少しも笑っていませんでした。ポスターカラーの香りの中で彼の真剣な雰囲気が伝わって来ました。仮装行列の周りから聞こえる悲鳴と、飛び散る液体、ひしゃくを動かすステテコ姿のY、このエキサイティングなシーンはこの仮装行列のメインといえるものだったと思います。産後ダイエット 酵素